排水トラップとは｜修理・交換は【水の救急車】水まわりの用語集

排水設備の配管の途中に設けられ、下水道からの悪臭や害虫などを防ぐ器具や装置、または構造のことを言います。排水管の途中に設けられた封水部分が硫化水素などのガスや害虫、ネズミなどの害獣を防ぐ役割をしています。

●排水トラップについて

排水設備の配管の途中に設けられ、下水道の悪臭やガスが室内へ侵入するのを防ぐ器具や装置、または構造のことを言います。排水経路の途中を水で常に遮断しておく構造になっており、下水の空気や硫化水素のガスを遮断します。また、衛生害虫などの配水管から室内への侵入を防止します。キッチンや洗面所などの排水管の途中に設けられたわずかコップ１杯ほどの封水部分は下水からの悪臭やネズミなどの害獣が排水管を伝って室内に侵入するのを防いだりする役割があります。この封水は建築基準法により深さが５０ｍｍ以上と定められています。
排水トラップの形状や仕組みには様々な種類がありますが、キッチンの場合はシンクの排水パイプにお椀を伏せたような形をした部品を被せて使用する「わんトラップ」が多く見られます。その他にも「S型トラップ」、「P型トラップ」、「U型トラップ」、「ドラムトラップ」などがあり、排水の方向や排水口の種類などによって使い分けられています。
排水トラップはキッチンや洗面所の排水溝だけでなく、洗濯機の排水溝や浴室の排水溝など配水管のある所にはほとんど付いています。形状もそれぞれで、例えば洗濯機の排水溝ではL字型のプラスチックパイプ付きのものが多いようですが、キッチンでは丸くカーブした蛇腹式のものや金属のもの、浴槽の排水溝に付いているものについてるものではプラスチック製のT字型のものやL字型のものなど、設備の形状に合わせて色々な形があります。排水トラップは排水口に必要不可欠なものである反面、ごみが溜まりやすくそのままにしておくと配管の詰まりや悪臭の原因にもなりますので定期的に掃除をして清潔に保つことが必要です。